10.18.2010

49-【自転車】崖に自転車ごと登ってると言う暴挙にでて死にかけるし

出発してからひたすらまた高原をいく。

それが突然、変わる。

橋を渡った先に謎の建物群が見える。
地図上にもガイドブックにものってない。これか!噂の検問所は。

この先には今回の旅の目的地の一つ、カイラスだ。
不確定要素の多いこの検問所の情報。無事抜ける確証がなかったので、迂回をチョイス。

ここで捕まる訳には行かないのだ。目の前には夢の西チベット。
今まさに夢への入り口にいるのだ。っていうか、ここまで苦労してるのに、一検問ごときで、苦労を泡にかえてたまるか。

ざけんな!って事で、ハイ迂回。



検問所手前で山を上って行く作戦としては手前の橋から橋をわたらず、右手山の尾根を通って反対に行く作戦。
ではミッション開始!まずは幹線をはずれ、山のふもとを目指す。

ここから登りやすい所をあがって行く。ただの登山ではないのだ。

ルートなき山を自転車込みで行く。しかもおまけの荷物付き。今思えばアホである。

無謀もいいところだ。 案の定、危険な目にあう。


上からの景色。検問所がよく見える。
なんとか自転車共々、途中まで登ってきた。辛い、はっきり言って辛い。
そりゃ道なき道を自転車とのぼっているのだ。

上に来て全体がみわたせてわかったが、川が二手に別れてて、その間に丘がある。
手前の川を行けば検問所からは死角で見えない。

このまま登るより下を行った方がラクそうだ。


この判断がよろしくなかった。別に遭難してる訳ではないが、遭難した時には下ってはいけない。
逆に上に登るのだ。
上の方からなら全体が見渡せてルート確保ができるのだ。

もう少し、上に登っていれば何処を下れば安全かわかったろうに、
行けると思った下りのルートはかなり急。急というより崖。

ついでに山で遭難する時のパターンとしは迷ったら戻るが鉄則なのに戻れない時おこる。



気づけば先にも戻る事もできない状況に。
自転車がなければなんともないのだが、重すぎてこの急斜面を登り上げれない。

崖は自転車と一緒におりれる傾斜ではない。
こうなると選択幅としては、自転車を崖で滑らせながら落としてくしかないかぁ?


下りた崖を下からと横からゆっくりと滑らして下りて行く。
何とかなりそうだぞ、、、と思った時に滑って自転車ごと数メートル落ちた、、、。

あ、あ、あぶねえぇぇ、、、。


崖の壁側に自転車が倒れて滑ったからいいものの、谷側に倒れてたら、自分ごと谷側に落ちてた。
背筋が凍る、、、。

ゆっくり行こ、、、。



やっと下に川が見える。助かった~。下り来たら上を見上げたら結構な崖。
よく下りたな、、、

もう二度とやんね。捕まってもいいから検問所通ろ、、、。



しかし, この話はまだ終わらない。

後でカイラスであった白人女性旅行者と話してたときだ。自分が自転車で旅行していると話したときに、あなたの様な自転車で旅している人を見かけたというのだ。

その自転車旅行者は数日前にある検問所で山を登ってたとの事。彼女はそれを検問所から見かけたらしい。で、検問所の周りは「アイツ、パーミット持ってないんだぜ」って笑わってたらしい。

い、言えない、、、。それが俺だったとは言えない。こちらは死に物狂いだったのになんてこったい。

ふーん、そうなんだ、、、って返事で会話強制終了!



川沿いにでたら、悪路を、って元々道じないので悪路は当り前だ。
川を二度ほど渡ってなんとか広い場所にでた。

さっきの崖にくらべれば川越えなんて事はない苦労だ。
その後なんとか川沿いを通り本線に復帰。

やったぁ、検問突破である。なんて苦労だ。
後で聞けば、パスポートチェックだけの検問でパーミットなくても問題ないって言うし、死ぬ物狂いで崖下ってる時は、下で笑われてるといった具合だ。
ある意味、最強の検問所だったぜ。マユム=ラ検問所、、、。

標高4900m付近で本線に復帰。
その手前で川が流れてて、流れがきつく、渡るのに苦労した。
日もかげり、濡れたズボンのおかげで寒い。

そうしたら、遊牧民のテントがみえるではないか。彼らは絶えずテント内で火を炊いている。暖を取らせてもらおう。
ズボンが濡れた経緯を話すと、なんで道を通ってきて、あの川を渡る必要があるんだ?と。

そりゃ苦労して(アホして)迂回してきたとはいえませーん。


最終的に彼らのテントの隣に自分のテントも張らせてもらった。

テントの中ではヨーグルト作りが行われていた。



彼らの子供。

-- ■移動情報 チベット地図と距離一覧と記号の見方⇒★チベット「距離表」

updown
km

city
etc
CP
Altitude
0km



"xiangzhu"(香筑)(neardy 1535kp) /H+R
4600m

[ 22k :D] to valley(neardy 1515kp)



[ 15k :D] highlang(neardy 1500kp)

4750m

[ 7k :D] Bridge(neardy 1495kp)



[
:D] check-point(police)
++CP
62km [ 20k :D] (neardy 1475kp) 

4900m
コメント:ひたすら高原をまた行く。川沿いを行き橋が出てきた先に検問がでてくる。この先から登りになって川沿いを上って行く。西チベットルート最高標高のマユム=ラ5200m近くの峠になる。
香筑→(neardy 1475kp)
9:30発→21:00着
走行距離 /62km
実質走行時間 /7.5h
平均時速/8kh

 
hotel
(neardy 1475kp)
野宿
ADD :

マユム=ラの峠の途中のある標高4900m地点で日が沈んでしまったので、遊牧民のテントの横に泊まらせてもらった。
設備:近くに川



info.POLICE
check-point

川と山の間に検問所が見える カイラス手前の最後で最大の検問。自分は迂回してしまったが、パスポートチャックだけの軍検問との事。特にパーミットなしでも普通にみんな通過してきている。
情報/商店

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